2007-10-02 [相撲・角觝・すまふ]
「小さいときから培われた思想が(日本人とは)違うという理解が欠落している。」といふ發言を見るに、健四郎は「民主主義」の人ぢやない。異なる思想を受容れるのが民主主義である筈だ。假にも民主主義を標榜してゐる國の副大臣が言つたのなら、これは失言に他ならない。或は角界の騒動は、かういつた國の根幹を揺るがす副大臣の失言に對し、餘りにも無關心であることに端を發してゐるのではないか。私は、健四郎が非難の的になつてゐる角界を「村八分」に追込むことにより、「民意の點數」を稼ぎたいだけだらうと踏んでゐる。
若しくは斯うも言へるだらう。健四郎の曰ふに叛して、角界は親方衆の九分以上が日本人でしめられてゐる。にもかゝはらず、「違うという理解が欠落している。」と健四郎は云ふのだ。これは何う云ふことを示すのだらう。
──健四郎は角界をして「異民族」と吾人に錯視させ、「同化政策を敢行しよう」としてゐるのである。健四郎は調子に乘つて「協会は、伝統、歴史、文化を言う資格はない。」とまでいふが、これは面白い。日本の「伝統、歴史、文化」であつた國語を破壊したのは政府だ。現行政府こそ「伝統、歴史、文化を言う資格はない。」といふべきだ。健四郎は角界を難じた積りになつて仲間に斬りかかつてゐるのでわらふこと。
2007-10-02 12:55
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序でに言つておくと、「相撲は國技である」といふのは政府に組み込まれる以前の話としてあるから、政府が協會を「釋てた」としても相撲が國技でなくなることはない。勘違ひなさらぬやう願ひます。
by 黄泉若宮 (2007-10-02 12:58)